MIDIチュアばんど

バンドサウンドな着メロのMIDI再現

駄文日記⑪

子供の頃から、作詞が好きだった。

曲を作るのが、と言いたいのだが、鼻歌レベルの作曲だし、楽器も弾けない。記録として残るのは歌詞だけ。メロディーは、頭の中で鳴っているだけ。

小学生の頃の遊びに、また取り組みたくなる。高校の通学時に、メモ用紙に書き留める。家に帰って、清書なんぞしてみる。もちろん、残るのは歌詞だけ。

そもそも、作曲は軽視していた。浮かんだメロディーが、何かに非常に似ていても構わない。たとえ「替え歌」のようなものモノでも、作詞だけは、オリジナリティーに溢れていると考えていた。

後から誰かが「作曲」しても、元の曲には戻らないからだ。

メロディーは、言葉を連れてくるためのキッカケに過ぎない。

ところが、全くメロディーがなく、ただ「詞」が生まれる、という経験をする。

2018年3月。来年は大学二年生。この時期は花粉のせいか、精神状態が不安定になりがちだ。抱えた闇を吐き出すように、筆を滑らせる。驚異的なペースで書き上げる。

「刹那の旅人」。受験期以来、全く手つかずの作詞の始まりだった。