駄文日記④
自分だけに都合の良い夢を見た。
夢の中でさえ、思い通りにならないものだから、不思議な体験だった。いや、「思い通り」ですらない。
おそらく、意思、感情の疎通に、全くの齟齬がなかったのだ。
感じるままが全て。自分だけの世界を、社会に投影したように。
その温かい感動は、ベッドの中に残っていたのに、何かの冗談で、そこから起き上がってしまった。現実世界に戻ることができたのは、ただの偶然だったと思う。
「自分だけに都合の良い世界」という言葉が、そのまま一週間以上、付き纏うことになる。
これは心象風景だ。
現実との乖離を測ること。自分の大切なものを守ること。本当の気持ちを知ること。
できることと、やるしかないことを、今日もはき違えながら。