ドレミのそもそも論!⑤ ~キーと五線譜~
- ① ~全音と半音~
- ② ~ドレミの選び方~
- ③ ~メジャースケール~
- ④ ~F#とG♭、C#、C♭~
- ⑤ ~キーと五線譜~
- ⑥ ~#と♭と♮と~
五線譜とドレミの位置関係は、見てすぐにどの音か分かるかは別にしても、なんとなく知っているものです。
考えてみれば、ドレミ~の7音が、ピッタリ収まるように書かれているのです。そう、7音しかうまく収まらないんですね。
ここに、#やら♭やらを足して、12種類のキーを書く訳です。
キーというのは、1曲を通して(1曲の長きにわたって)同じものなので、個別に#、♭を足すのではなく、始めから指定してしまいます。
始めから指定、というのは、実際のスコアでは下のようになります。
1行の初めに、ト音記号の右上に書かれるのです。これだけで、「曲中に出てくるEもBも、ぜんぶフラットが付くよ」、という指示になります。
曲のキーは、例えばサビで半音上がる、というように、途中で変わる(転調する)こともしばしばあります。
概ね、単にそこで書き換えるだけですが、#や♭をなくす転調の場合、♮(ナチュラル)という記号を用います。
上の最後のキーは、#や♭の付かないCメジャー、という訳です。