MIDIチュアばんど

バンドサウンドな着メロのMIDI再現

ドレミのそもそも論!⑥ ~#と♭と♮と~

 

さて、これまで12種類のメジャーキーについて見てきました。

1曲で7音だけしか使わない、という事実。しかしそれは、あくまで大枠としての話です。

例えば、Cメジャーだけど、黒鍵をちょっとアクセントで弾いてみる、ということは普通にありえます。

そんな時は、個別に#や♭、そして♮を使って表記します。

①のように、Cメジャーないし、#で書くキーは、#で。

②のように、♭で書くキーは♭で、表記を統一します。

①と②は同じ音階ですが、書き方は異なるのです。もう少し見ておきましょう。

③では、Gという音を使いたいのですが、すでに#がついているため、♮で戻しています。

④では、Aという音を使いたいのですが、すでに♭がついているため、♮で戻しています。

③と④も同じ音階ですが、♮の役割が違いますね。③の♮は、シャープを取るので半音下げる、④の♮は、フラットを取るので半音上げる、という操作になっています。

最後に、前々回で触れた、G♭メジャーの問題を確認しましょう。

①は、Cに見えますが、これはC♭、つまりBなんです。

Bに見える②には、また♭がついているので、B♭です。ここでもし、「B♭とB」を五線譜上に書こうとすると…、

困ってしまいます。①がB、とは言わずにC♭、という書き方は、7音をピッタリ収める五線譜上において、理にかなった表記なのです。

③のように、Cを使いたいときは、単に♮をつけるだけで済みますね。

(終)